Palm maison

malamute 2019.02.10

malamute 2019SS collection brand look

―― 不確かな記憶は、今の私のもとで、どのように息をふきかえすだろう。

2019 S / S COLLECTION

―― 不確かな記憶は、今の私のもとで、どのように息をふきかえすだろう。

2001年に公開されたクリストファー・ノーラン監督によるによる映画『memento』から今回は着想を得てコレクションを展開していきました。10分間し か記憶を保てない重度の記憶障害を抱える主人公・レナードが、ポラロイドにメモを書き続け、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていくサスペ ンス映画です。構成は終わりから始まりへ―― 、逆行する時系列で映し出されるストーリー展開によって、妄想と、不確かで断片的な記憶の中で倒錯してい く様が描かれています。 そして、もうひとつの着想源は、劇団マームとジプシー(MUM & GYPSY)のために川上未映子さんが書き下ろした「まえのひ」という詩にあります。「ま えのひ」という言葉を聞くと、記憶の中でだけは、何度も思い出の場所へ訪れることができる、そんな不思議な感覚が湧き上がってきます。それは、簡単に消 費されることのない核となる指針のような言葉に聞こえました。たとえば、記憶という海を彷徨う上で欠かすことのできないコンパスのように。 “不確かな記憶” という言葉をキーワードに掲げた今季のテーマは過去の自分と今の自分との “やりとり” を意味しています。 ほつれ、ゆがみ、切り込み、ねじれ。コレクションにはそのやりとりが具現化されたかのように、もとの形から何かしらの影響で壊れ、ある絶対的な軸を指針 としながら徐々にリペアされていくディテールを散りばめました。 私たちは日々、緊張感のある社会の中で、情報処理を施されたコンピューターやスマートフォンに接しながら、無数の選択を繰り返して暮らしています。その 選択には必ず “指標” となるものが存在しています。私たちはありとあらゆるものをミックスさせ、その背景を理解しながら、自分のスタイルを確立する能力 を身に着けているのではないか。malamuteはそう考えます。

malamuteは、強さと柔らかさをあわせもつ現代女性のためのライフウェアを提案していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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